チーム編成
そう疑問を感じていたのは、仕事に対するやりがいのなさから来ていたのかもしれない。いまの部署で仕事を続けていて、一番やりきれなかったのは、スタッフの入れ替わりの激しさ。新しいひとが来るとともに誰かが辞めて行く・・・。それに伴うサービスの質の低下、さらに新人教育にかかる時間のロス。または、教育までの時間がないがために生じるミスやコンプレ(苦情)。その結果、モチベーションも下がり、人手不足に残業も増えてストレスが溜まる。そんな時期が予想以上に長く続いていて、正直に仕事が好きだとは言えなかった。
そんななかでも、残されたチームメンバーを支えて励ましてくれたのは、同じように長く勤めているSさん。彼女がいなければ、わたしが極度に「辞めたい病」にかかっていたとき、仕事を放り投げてしまっていたかもしれない。せっかく作り上げてきたチームワークが、どんどん崩れていくのが目に見えても、決して投げ出さないでいまの部署を守り続けようとした、たったひとりの同僚だった。それはいまになって実感する。彼女には、気付かないうちにたくさん助けてもらってきたと思う。
そしてついに先日、わが部署に新しいマネージャーがやってきた。すらりとした体系で、態度や言葉遣いにも品のある女性。いままでのマネージャーとは幾分雰囲気が違う!決してオランダ人ぽくないマネージャーである(苦笑)。今日はそのマネージャーとスーパーバイザーを集めてのミーティング。まずは、マネージャーによる自己紹介から。趣味は乗馬やバイクだって?!ホテルマネージメントの経験はもう20年近いって。聞いているだけでわくわくさせられるひとだ。とっても素敵!!
「それでは、わたしの話はこのくらいにして、順番にひとりずつ自己紹介をしてもらいましょうか。」
・・・・やっぱりまわってきたよ、これ。
や、やばい・・・わたしのオランダ語がばれる(汗)。
オランダ語を聞くのはもうずいぶん慣れたけれど、話すのはその2倍の労力が必要なわたしは、はじめにひとこと、
「すいません、オランダ語でできるだけ話ししたいと思います(爆)」
と断っておいた。まぁ、この断り書きはいつなんどきも使っているのだが(笑)。
こう言うと、いつも鼻で笑う同僚Kがいる。いや、鼻で笑ってはいないかもしれないが、いつもそう聞こえてしまう。彼はわたしと同じように這い上がってきた戦士。わたしがよき仲間かつライバル視しているように、相手もそう感じているのであろう。わたしもKから学ぶことは多々あるし、彼の意見に感心することも多いけれど、わたしだって負け犬にはなりたくない!しかし、言葉はどーしても勝てないのだ。仕方がないけれど、やっぱりオランダ語がすらすら話せないのがくやしい。日本語ならいろいろな言い回しで表現できるのに、ただ文章を作るので一生懸命だったわたし。マネージャーは快く聞いてくれたけれど、どう感じたんだろう。そしてミーティングのあとはいつものごとく撃沈・・・(ほんとうに沈んでいます)。
なにはともあれ、言葉の壁はまだまだ高いけれど、新しいチーム編成で心の壁はすこし溶けたようだった。いままで働いてきたメンバーとも、自己紹介なんてし合ったことなかったし、いまさら〜?と思いながらもお互いに新たな発見があったりして面白かった。いまのチームでどうなっていくのか、まだまだ分からないけれど、すこし希望の光が見えてきた気がする。明日からまた頑張ろうっと。




